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ビタミンとは何か?この簡単な問いかけに対し、十分な答えを与えるには、かなりビタミンにまつわるいろいろな事実を知っておく必要があります。
しかし、ここでは、できるだけ簡単な記述にとどめておく事にしましょう。
(1)先ず、ビタミンとは、「生体の調節作用を行なう物質で、生体内では合成不可能であるため食品から摂取するもの」を指します。これに対して、生体内で合成可能な調整物質はホルモンと呼ばれます。
ビタ(VITA)は生命、アミン(AMINE)は窒素の化合物を意味します。したがって「ビタミンとは、生体内で合成できない窒素化合物で、生体の為に有益な調節作用を行なうものである」と言えそうですが、そうでもないのです。
ビタミンの一般的な御三家竏窒a1、B2、B6竏窒ヘ市販のビタミン剤の殆どに含まれています。
しかし、B1、B2、B6、それにB12は、窒素化合物の定義に当てはまりますが、ビタミンCは窒素化合物の定義にはあてはまらないのです。
(2)第二次世界大戦後、アメリカの月刊誌『リーダーズダイジェスト』に”赤いビタミン(ビタミンB12)が悪性貧血の患者の命を救う特効薬だ”との解説文が掲載されました。
その頃から、ビタミンB12は世界的に研究者の注目を集め、それに関連した研究(その合成法など)には、いくつものノーベル賞が与えられました。
(3)多くの研究者による努力の結果、ビタミンB12は、悪性貧血のみならず、神経系や内分泌系にも効果があることが明らかになったのです。
そして、今ではビタミンB12こそが、高齢社会を迎え老人問題に直面している日本人にとっての解決の糸口になるのではないかと確信しています。
(4)老人問題のほかに、中高年代においては、”うつ病”、”隠れ脳梗塞”、”突然死”、”過労死”が増加しています。
又、次の時代を担う子供達には、”キレル子供”、”不登校児”の増加などの問題が近年目立ってきているようです。
ビタミンというと、一般的には、野菜などの植物性食品に多く含まれるというイメージが強いようです。
しかし、実は、動物性食品にしか含まれないビタミンもあります。
それがビタミンB12です。
ビタミンB12は、肉や魚介類、卵、乳類などの動物性食品には広く含まれますが、原則として植物性食品には含まれません。
ただし、おもしろいことに、納豆やみそ、たくあんなど、日本に古くからある保存食には、植物性でも例外的にビタミンB12が含まれています。これは、発酵の過程でビタミンB12が作られるためと考えられます。
(1)核酸とたんぱく質の生合成
ビタミンB12は、生体で最重要とされる核酸とたんぱく質の生合成を司っています。
新しい核酸、たんぱくが生まれ、それによって細胞も新しく生まれ変わり、「こわれた組織、細胞」と「新生の組織、細胞」が入れ替わり、ビタミンB12の「修理工」的機能が発現します。
その結果が時には若返りにもつながることとなります。
国立療養所 女性医学博士
ビタミンB12は脳の修理と再生を行なうものということが解ってきました。
ビタミンB12によって脳の血流が活発になり、それにより脳の隅々まで栄養が行き届くようになり、死滅していた細胞が再生されるということが言われるようになりました。
(2)補酵素としての機能
ビタミンB12は、水溶性(水に溶ける)ですが、脂肪成分となじみやすい構造をもっています。
脳は、たんぱく質とともに脂肪成分を多く含む器官です。
そのため、ビタミンB12はたやすく脳に入り、脂肪成分による汚れで詰まった部分を洗い流すことにより、元どおりの健全なものに復元し、また、切れた部分ががあればつなげて、修復作用を発揮します。
(3)神経の修理・再生
ビタミンB12は切断された神経繊維の再結合と機能回復、神経興奮の伝わり方(興奮電動速度)の増大、破壊された神経組織の周辺での幼若神経の新生など、”修理工”としての効果を持っています。
(4)免疫調整
生体内に異物が侵入し、これが生体の防御システムによって異物として認識されると、それを抗原とする抗体が生産されます。
この抗体は蛋白質ですので、ここでまた蛋白質の生体内合成系の問題が登場します。酵素蛋白の生合成にビタミンB12が関与しますので、”当然”免疫抗体の形成という名の蛋白合成にも同様な関与が推定されます。
ビタミンB12は、蛋白質、核酸の生合成を推進しますので、免疫学的な効果、たとえば抗体(蛋白質)産生が強化されても不思議ではありません。